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豊臣政権の大名たち~蒲生氏郷と加藤清正~

 ある方から頼まれて、蒲生氏郷の武者ピー製作をしていた。といっても、ほとんどは資料集めで、製作自体はだいぶ手馴れてきた。
 蒲生氏郷に関しては、以前に「武士は正直でなければならない」という『佐々木鐙』のエピソードを紹介したので、覚えておられる方もおられるだろう。
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 こちらは滋賀県日野町に建つ蒲生氏郷公銅像。残念ながら、それがしが撮った画像ではなく、ネット上から拝借した画像。

 蒲生氏郷は、近江源氏の流れを汲む一族で、幼名は鶴千代といった。13歳で織田信長公に拝謁するや、その才能を見出され、「わしの娘をやろう」とその場で婿入りを命ぜられた。
 その後、岐阜城で武士としての修行を行い、元服して「賦秀(ますひで)」と名乗り、織田家で最強といわれた柴田勝家隊に志願して武将としての経験を積む。
 本能寺の変では織田家の家族を保護して領地にひきとり、明智光秀には応じなかった。山崎の合戦後は秀吉に臣従して、秀吉の覇業に協力。「秀吉」に遠慮して「氏郷」に改名。豊臣大名としても数々の合戦で功績を建て、それらの功績により、会津に大領地をもらい、城下町を若松と命名。会津若松発展の基礎を築く。
 朝鮮渡海に参陣するも、病に犯され帰国。文禄4(1595)年にわずか40歳で病没・・・。天下にその才能を惜しむ者は数多く、氏郷が生きていれば関ヶ原合戦の流れすら変えたであろう、という者もいた。

 蒲生家自体は、氏郷の孫の代まで大名家として存続したが、跡継ぎに恵まれず、御家断絶・・家臣も蒲生家の家宝も散逸してしまった・・というわけで今回の蒲生氏郷ピー制作には苦労した。年末の忙しくなりつつある中、図書館で江戸幕府の歴史書「群書類従」に収められた『蒲生氏郷記』まであさって氏郷に対するイメージを築き、岩手県の博物館に残された蒲生氏郷の兜(氏郷の娘が南部家に嫁いだ時に持参)をしらべた。
001.jpg
 こちらは「燕尾形(えんびなり)兜」 兜だけで、鎧は残されていない。

 以下に製作過程・・。
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 今回から褌しめさせました。
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 蒲生氏郷は同僚の高山右近に勧められてキリスト教に改宗し、「レオン」という洗礼名をもっています。レオンといっても、リュック・ベッソン監督のあの映画は関係ないですよ。
 武者ピーの大きさでは、あの兜を立体化するのは難しいので見た目重視で・・。
CIMG0011_20121124201942.jpg
 胸元には十字架。
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 陣羽織を着せました。家紋の「対い鶴(むかいつる)」が蒲生家独自の特殊なもので、家紋辞典に載ってませんで、色々探しました。幸い見つかったので、コピーして、和紙の上からなぞって、ペンで描きました。鶴が阿吽でむかいあっており、口あいている方が雄で、閉じている方が雌らしいです。
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 この兜に苦労しました。実物が鋭角的なツバメの尾っぽをイメージしたものなので、そのイメージを大事にしながらデフォルメして・・画像ではわかりづらいですが、眉も別パーツで貼り付けております。苦労しつつも楽しんでおりました。
 蒲生氏郷公の辞世の句を紹介・・。
  『限りあらば 吹かねど花は 散るものを 心短き 春の山風』
 氏郷公の無念な気持ちが伝わってきます・・・・。

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 熊本城・・・。馬肉が旨かった・・。

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 熊本市本妙寺境内に建つ「加藤清正」公像・・頂上にまで上る間、夏の熱線に焼かれました・・・。

 というわけで加藤清正ピー。
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 褌締めました・・。
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 製作中の長烏帽子形兜・・。

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 熊本に行くと、清正公が今も市民から熱烈に支持されているのがわかります。江戸時代、肥後を統治していたのは細川家なのに・・。
 清正といえば、やはり長烏帽子兜、片鎌槍、あとトラ・・。トラの肝が長生きの薬と信じられていたので、清正が主君・秀吉の為にたびたび虎狩りを行っていた。
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 鎧の胸に配された金色の丸は「蛇の目」紋。清正は氏郷と違って、熱烈な日蓮宗信徒です。日蓮宗のお題目「南無妙法蓮華経」を旗印にしておりました。

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 兜の両側に配された「日輪」が特徴ですね。前立てはついているものと、ついてないもの複数が現在も残っております。微妙に色違いなのですが、本妙寺に残されたものを参考にしました。

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 清正というとその「髭」も有名ですな。しばしば「三国志」の関羽に例えられます。

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 後ろから見ると、誤魔化しつつ、造っているのがわかります・・バラしちゃ意味ないけど。
CIMG0008 (2)
 かつては敵対関係だったトラ君とも、武者ピーになった今では仲良し・・。
  清正ピー「昔はすまなかったな。もう殺す必要もないから仲良くやろう」
  とら  「ゴロゴロゴロ・・」まるで虎ネコです・・。

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No title

徳川四天王ピーと「星の王子様」もすごいなーと思いましたが、
今回の氏郷と清正はまたぐんとレベルが上がってる気がします。
兜はもちろんですが、褌もいいですね。
武者ピーへのこだわり、思い入れの深さがつたわってきます。
今、何体目でしたっけ?
書籍化されるときは言ってくださいね。
買いますので。

No title

こんにちは!!

武者ピーだんだん細部にこだわった作りで
感銘をうけております。

これからも武者ピー製作頑張って下さい。

ところで私の住んでいる大分市の一部では江戸時代
肥後藩の飛び地だった影響もあり加藤清正の命日に
あたる7月23日は清正公23夜祭と言う祭りが行われて
います。

Re: No title

 こんばんわ。
 武将フィギュアが市販されていれば自分で造ろうとは思わなかったでしょう。日本の甲冑が造形的に素晴らしいものなのに誰も立体化しないことに業を煮やして・・・ネットで調べたら、個人でやっておられる方はおられました。でも、キューピーを武者にしているのはお土産用にストラップ作っている業者くらいで。それも甲冑の観点からみれば、造型の甘いものばかりなので、私の腕の振るいがいがあるというものです。
 今、23体目ですが、最低100体造らないと話になりませんね。

Re: No title

 こんばんわ。
 稚拙な武者ピーをご覧頂き、誠に恐悦至極・・。お褒め下さりありがとう。嬉しいです。こだわったかいがあります。わかる方にはわかるものですね。
 そうですか。豊前にも加藤家の飛び地が・・貴重な情報を頂き、ありがとうございました。あとで調べてみます。

ゆるキャラ

最近はゆるキャラが流行ってますねえ。

なんでもゆるキャラにする風潮が好きでないんですが、その点、武者ピーはいいわ~

なんせ史料を読み込んでいるからね。蒲生氏郷がキリスト教徒、加藤清正が日蓮宗徒。細かい使い分けもしていますね。

褌も気に入ったわ。そういえば、西洋の人形などもきちんとしたのは、ちゃんと下着をつけてます。

Re: ゆるキャラ

 こんばんわ。
 お褒め頂きどうも・・武者ピーは可愛いキューピーに武骨な甲冑を着せることで、二律背反を楽しんでおりますが、根底には、日本歴史に連綿として存在した「武士」800年の歴史への限りない憧憬が流れております。心情的には、新撰組の近藤勇や土方歳三などと同じですね。
 である以上、可能な範囲でこだわれる所はこだわって参ります。
  「笑わば笑え!それがしはわが道を行くのみ・・」大げさでした。

No title

蒲生さんの兜、すごくかっこいいですね。
兜をデザインする時に、燕にもいろんな特徴というか、パーツがあると思うんですが、そんな中で、あの部分をチョイスするセンスが、とっても素敵ですね☆

Re: No title

 こんばんわ。
 古来から、甲冑は各時代の最先端のデザインだったように思えます。蒲生氏郷は武将として優秀なだけでなく、文化人としても「利休七哲」の一人に数えられていたので、鋭いデザインセンスをもっていたと思います。今の時代なら、優秀な軍人にして行政家、兼マルチな才能を持つ芸術家みたいな・・凄い人です。

No title

製作過程のふんどし。。。
いかにも ふんどし。。。

おもわず「まえ○り」??? などと思うほど
手がこんでますね(*^^)v

Re: No title

 こんばんわ。
 隠れてしまうところですが、細かいところも手を尽くすのが職人魂・・「まえ○り」って何ですか?
プロフィール

サムライ銅像研究会

Author:サムライ銅像研究会
歴史と銅像と芸術が大好きなあまり、日本各地を東奔西走する銅像・史蹟ハンターである。神出鬼没なため、脈絡無しのブログ更新を続ける。掟はただ一つ!「死して屍拾うものなし!」昔の時代劇の決め台詞だけどね・・皆さん、見てやあ!
 最近、キューピーに侍の装束を着用させる遊びをやっております。「武者ピー」と呼んで可愛がってやぁ~!以後は「キューピー甲冑師」とも名乗ります。

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