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黒田節~福岡の光雲(てるも)神社と武者ピー~

 今回は銅像と神社、そして武者ピーのそろいぶみである。

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 こちらは福岡市の西公園に鎮座まします光雲(てるも)神社。ここにある有名な銅像を訪ねていったのは何年前か・・。
 ご祭神は豊臣秀吉が最も恐れた男、軍師「黒田官兵衛」とその息子「黒田長政」である。関ヶ原合戦の功績により博多を賜った長政は福岡城を築き、博多を城下町として整備し、以来明治維新に至るまで黒田家が統治しておりました。
 黒田官兵衛といえば、2014年度の大河ドラマに決まったらしいが、肝心の官兵衛役があの「不倫」アイドルだろ?やれやれ、某国営放送も地に落ちきったものである・・。

 その黒田家にその人有りといわれた勇猛な侍に「母里太兵衛友信(もり・たへえ・とものぶ)」がいた。後に「黒田二十四騎」の一人に数えられたほどなのだが、酒癖が残念ながら悪かった・・。
 ある時、主君の長政が母里を呼んで、福島正則の下に使者として赴くよう命じた。
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  (福島正則公・肖像画 優秀な男だが、こいつも酒癖が悪い・・)
 母里「殿!それがしでは福島様に酒を飲まされてしまい、大事なお使者の役をしくじりかねませぬ」
 長政「わしもそれが心配なのだが、正則の奴がどうしてもお主をよこせと言ってきての・・どうせ飲み比べでも仕掛ける気じゃ。そこでだ・・決して酒を飲まぬと誓ってくれまいか?」
 母里「殿のお言葉であるならば、否やはありませぬ!」と金打(きんちょう:武士が誓言する時、刀の鍔を鳴らして誓いの証をたてる行為)して出かけていった・・・。

 一方、その頃、福島家の屋敷では昼間から正則が近習達を集めて酒盛りをしていた。もちろん、母里が来るのを待ちわびてのことである。酒豪といわれる母里をどうしても飲ませるつもりの正則である。
 近習「殿!黒田家から母里殿がまいられましたぞ!」との言葉に正則、人の悪げな微笑を浮かべる。
 正則「そうか、来たか!ふふふ、楽しみよの。使者殿をここに連れて来い!」

 しばらくして正則の正面には母里が平伏して座っていた。
 母里「この度は福島様のご機嫌も麗しく・・」
 正則「太兵衛!そちは黒田家でも屈指の酒好きだそうだの。気に入った!わしの盃をうけよ!」と大人が抱えるような大杯を母里の前に置かせ、なみなみと酒を注がせた」
 正則「苦しゅうない!飲み干せ!」
 母里「誠にすみませぬが、我が主君に禁酒の誓いを建てておりまして・・」
 正則「こらぁ!わしの酒が飲めぬと申すか、この慮外者め!それともアレか。黒田侍はこの正則の酒など臭くて飲めぬというつもりか!」と難癖をつけ、母里を出汁にして黒田家そのものを笑いものにする始末・・これには母里の腹もたつというもの・・。
 
 母里「承りました。黒田侍の意地をお見せいたしましょう!そのかわり・・」
 正則「おお!飲むか!代わりに褒美でもくれというのだろう。何なりと申せ!」と太っ腹なところ見せる正則だが、今度は母里の口元に人の悪げな微笑が浮かんでいた。
 母里「福島様が太閤殿下より賜られたという名槍「日本号」を頂きたい!」
 正則「なに!しかし日本号は・・」うろたえる正則に一喝する母里。
 母里「福島様は先ほど申された言葉を忘れたとおっしゃるのか!これでは福島家の武勇もあてになりませぬのぅ・・」そっと横をむく母里。
 正則「うむむ・・ならば飲み干せてみせよ!そのかわり・・」
 母里「その言葉をお待ちしておりました。見事、飲み干してご覧にいれましょう。しくじればそれがしの首をお取いただきたい」というや、母里は大杯を両手で捧げるように抱え上げ、おもむろに口をつけてゴクリゴクリと飲み始めた。まるで大海の鯨が海水を飲むような有り様、さすがの酒豪・正則も呆れて見ているばかり。
 やがて・・何事もなく一升、いや弐升はあろうかという大杯の酒をきれいに飲み干してしまった。正則も賤ヶ岳の戦い以来の猛将である。母里を正直に誉めて、名槍「日本号」を母里に渡した。
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 その折の勇姿がこの銅像であり、民謡「黒田節」にも謳われている。ご自宅で母里の博多人形をご覧になった方もおられるのではないかな?
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 この銅像は盃をひかえめに造っていますね。でも母里銅像では、一番格調高いものであります。名槍「日本号」は現在、福岡市立博物館に常設展示されております。「鷹の団」・・じゃなかった・・ホークスの「ヤフードーム」近くにあるので野球観戦のついでに見に行くといいでしょう。ホント、素晴らしい槍ですよ。日本で最高の槍ですね。これに匹敵するのは「ロンギヌスの槍」・・あれは伝説か。

 母里太兵衛を参考に武者ピーを造りました。
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 裃・槍・盃を強調して作りました。後ろの屏風は千代紙セットの中にあった「群鶴」模様を並べて厚紙に貼り付けました。群鶴模様は母里の後の時代の琳派が得意とした意匠ですからホントはおかしいですが、まあ、雰囲気です。

 では母里太兵衛モデル・武者ピーに民謡「黒田節」を踊って頂きましょう!
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  『酒は呑め呑め、呑むならば~♪』

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  『日本一(ひのもといち)のこの槍を~、呑みとるほどに呑むならば~』

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  『これぞ真の黒田武士~~!』

 お粗末さまでした・・。

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 後ろの家紋もこだわっています。銅像もよくみるとこの「釘抜き」紋がございます。袴のズレはご愛敬・・。


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No title

す、す、すごい・・・
黒田節、やっぱりこのシリーズは見逃せませんね。
連載、重ねてお願いしますm(__)m

No title

もう名前からして素敵ですもんね「日本号」e-405
銅像の立ち姿も、カッコいいです。これくらい背筋を伸ばしてびしっと立てるように常日頃から姿勢には気を付けたいもんです。

でもって武者ピー「黒田節」編。
屏風もおしゃれです( ´∀`)bグッ!
大河ドラマは・・・別に主役は話さえ面白ければ、例の人でも構わないから、子どもの時は子役を、熟年以降は熟年の俳優にバトンタッチしてほしいと心から思うわけなんです・・・。

Re: No title

 こんばんわ。
 楽しんでいただけて光栄です。連載というと大げさですが、徐々に造っていきますので更新していきます。あの人を造りたい、この人も・・という風に頭の中で妄想・・もとい構想を練るのが楽しいですね。
 「わんこの目線」様も造られたらいかが?狛犬キューピーとか・・十二単キューピーとか。キューピーはユザワヤで、後は百均の折り紙で十分です。いかが?

Re: No title

 こんばんわ(二回目)
 最初の裃キューピー造った時から「黒田節」キューピーの構想がありました。まあ、会心の一作というところですね。
 
 テレビは見なくなったので構いませんが、情報は入ってきてしまうのでそれがね・・どうしても往年の大河ドラマを理想化してしまいますね。「徳川家康」「独眼竜政宗」とか・・。
プロフィール

サムライ銅像研究会

Author:サムライ銅像研究会
歴史と銅像と芸術が大好きなあまり、日本各地を東奔西走する銅像・史蹟ハンターである。神出鬼没なため、脈絡無しのブログ更新を続ける。掟はただ一つ!「死して屍拾うものなし!」昔の時代劇の決め台詞だけどね・・皆さん、見てやあ!
 最近、キューピーに侍の装束を着用させる遊びをやっております。「武者ピー」と呼んで可愛がってやぁ~!以後は「キューピー甲冑師」とも名乗ります。

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