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最近読んだ本など・・

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いやあ、毎日寒いですな。雪もろくに降らない関東でこのようなことを申し上げるのは恐縮だが、しかたがない。おかげで外出する気にもなれないので気になる本を読破しております。

 というわけで今回はまた面白かった本や今は亡き作家さんなどのことなど。

 最近は江戸時代や幕末史なども幅広く読んでいるのでこんなものを読んでみた。
10428002.jpg
  佐藤賢一さん著 「新徴組」
 「新撰組の1番隊隊長・沖田総司の義兄・林太郎は試衛館(近藤勇や土方歳三も同じ道場)道場で1・2を謳われた程の剣士だった。それが清河八郎に唆されて京の都に来てからはからっきし。あげくに江戸に残した家族が気になって仕方がなかった。
  『家族を大事に思って何が悪いんでぇ!』林太郎はそんな啖呵をきって江戸に舞い戻り、他の浪士達と共に庄内の酒井家お預かりとなった。そこで彼らを待っていたのが、藩きっての俊秀といわれ、後に『鬼玄ば』とも恐れられることになる酒井吉之丞であり、徹底した洋式軍隊の調練を施されることとなったのである。
  『足と手をそろえて歩いちゃいけねぇってどういうことでぇ!』毎日ひたすら繰り返される行進訓練と江戸市中の警備、それに筋肉痛・・単調な毎日が続くかと思いきや、徳川慶喜による大政奉還、鳥羽伏見の戦いと時代はきしみをあげて動き始め、江戸藩邸の酒井家は庄内に戻ることになり、林太郎とその家族、他の浪士達・・今では『新徴組』と呼ばれていた・・もいやおうなく時代のうねりに飲み込まれることとなるのである・・。」

 これ以上書くと実際に読まれる方の興を削ぐこととなるので書かないが、悲惨を極める戊辰戦争の中で唯一胸がすく痛快な庄内藩の活躍を堪能してほしい。
 彼の地にはこんな言葉が今でもあるという。
  『本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿さまに。』これは庄内藩・酒井家を財政面で支え続けた出羽・酒田の豪商である本間家の繁栄振りをうたったものだ。小説には直接出てくるわけではないが、強固な軍事力の背景には金がかかせない。まあ、この小説をきっかけに幕末史に目を向けるのも楽しいのではないだろうか?

 続いて、戊辰戦争の悲惨な実態をあまさず書き綴ったこちら。
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  船戸与一さん著 「新・雨月 戊辰戦役朧夜話」
 「長州の間諜(スパイ)、物部春介は木戸孝允から密命を受け、越後に潜伏していた。そこに長岡藩の武器調達を密かにつぶせと連絡が入り、修験僧に身をやつし、長岡に向かった。
 一方、長岡の博徒・布袋の寅蔵は元々遊女を差配する元締めであったが、長岡藩の家老・河井継之介の藩政改革により商いを潰されたが、なぜか寅蔵は継之介に男惚れし、今や継之介のために全てを投げ打って奔走していた。
 二人の運命は容易に重なるかと思いきや、話は様々に軸を変えつつ予想もしない展開に・・。」
 
 戊辰戦争はいきなり戦争がはじまったのではない。いや、鳥羽伏見から思えば、一連の展開に見えなくはないが、それは後世の我々が『神の視座』から眺めた結果であり、当時は官軍(薩摩・長州・土佐など)・幕府軍(会津藩・庄内藩・米沢藩・仙台藩など)共に中で一枚岩ではなく、双方が様々な思惑を秘めながら動き、もがき、苦しみ、そしてなし崩しの戦争へと突入していったのである。
 船戸先生は元々冒険小説界の巨匠であり、その先生の書く戊辰戦争もハンパではなく悲惨だ。弱いものは殺され、奪われ、犯される。威張っていた侍達も実弾飛び交う戦場では存外だらしない。長州の奇兵隊が強いはずだ。その官軍の長州もひどい。幕府側の人間を殺すわ奪うは・・以下同文。あらためて戦争の無惨を目の前に突きつけられる。
 この作品は実に重厚だ。それは読んだ人が実際に味わって欲しい。

 さて、上の作家さん方・・まず佐藤賢一先生はヨーロッパ史に題材をとった小説がおおい。出世作となった「傭兵ピエール」は百年戦争の意外な裏側を活写して話題となり、マンガ化や舞台化までされたようだ。まあ、それがしは小説以外は見ていないが・・。他にも「女信長」や「第2次南北戦争」など変わった作品がおおい。ただ・・この先生、説明口調が多い。はまれば気にならないけどね。
 
 船戸与一先生に関しては今さら書くことはない。沢山書かれているので、「山猫の夏」「猛き箱船」「伝説なき地」「砂のクロニクル」「満州国演義」など読まれるといい。
 ただ一言・・暴力的な場面も満載なので抵抗のある方は避けた方がいいかも。小中学生などが読書感想文のために読もうとするなら、オススメはできないね。大人向きです。

 それがしは歴史もの以外にSFやファンタジー、ミステリなども読むが、冒険小説がことのほか大好きだ。尊敬している作家・北方謙三先生も元々その畑だし(本当は純文学出身らしいが読んだことない)。
 その冒険小説界で今は亡き巨匠・大藪春彦先生と竹島将先生を今もご存知の方は40代以上に違いない。
 
 大藪先生は「甦る金狼」など多くの作品を書かれ、それらは松田優作さん主演の角川映画化されているので書くこともない。(スマップの香取しんごがやった「甦る金狼」は絶対認めない!)

 竹島将先生は80年代に「ファントム無頼」シリーズなど多くの人気作品をものされたが、趣味のバイクレース中に転倒し、惜しまれつつこの世をさられた。その為、先生の作品は今では入手困難となり、たまに古本屋で二束三文で売られている。講談社は竹島先生の全集を出してほしいものだ。当時の挿絵つきで!
 その「ファントム無頼」シリーズ・・とにかくぶっ飛んでいた!なにせ主人公が素手で自衛隊の基地に潜入し、当時の最新鋭戦闘機F4ファントムを強奪して飛び立っていく・・という無茶苦茶な展開だった。だが当時学生だったそれがしにはそれが面白かった・・今でも当時の興奮を思い出すと懐かしい。最近の作品ではなかなかそんなぶっとんだ小説ないな・・いや、石原都知事に喧嘩売ってた作家さんの本読んでみようかな!

 そのうちSFとかも語ってみよう。
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庄内藩

庄内藩があった鶴岡の藩校に行ったときに、西郷さんの写真が大きく飾ってあり、説明を読むまでは?と思ったのですが、庄内藩は西郷によって救われたので、今でも慕っているんですね。

そして、去年の暮れに、鹿児島に行ったときに、60歳ぐらいのおばちゃんが、中学校のころに、庄内藩(鶴岡か酒田は聞いてない)との交流会があって、夜汽車で行ったという話をしていました。

庄内藩と西郷さんの話が出てきたので、ひとこと。

Re: 庄内藩

 こんばんわ。
 菅実秀と西郷はあちらではセットで敬愛されていますからね。幕末の幕府はもはや形骸化していましたが、一人庄内藩は気を吐いていましたからね。
プロフィール

サムライ銅像研究会

Author:サムライ銅像研究会
歴史と銅像と芸術が大好きなあまり、日本各地を東奔西走する銅像・史蹟ハンターである。神出鬼没なため、脈絡無しのブログ更新を続ける。掟はただ一つ!「死して屍拾うものなし!」昔の時代劇の決め台詞だけどね・・皆さん、見てやあ!
 最近、キューピーに侍の装束を着用させる遊びをやっております。「武者ピー」と呼んで可愛がってやぁ~!以後は「キューピー甲冑師」とも名乗ります。

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